産後、些細なことでイライラするようになった経験はありませんか?赤ちゃんが誕生して幸せな育児生活の始まりだと思っていたのに、なぜ・・?落ち込んでいるママもいるのではないでしょうか。この記事では産後ママのイライラの原因と解消法を詳しく解説していきます。
私だけ?産後のイライラの原因とは
初めての子育てなら赤ちゃんの事も、産後の自分の身体の事も分からないことだらけですよね。
私自身も1児の母ですが、産後はパパや周りの些細な発言や行動にイライラしたり、勝手に涙がでたり自分をコントロールできない日々が多くありました。しかし、原因も解決策も調べようとせず、マタニティブルーだから仕方ないで片づけていました。
でも育児はずっと続きます。ママの身体も赤ちゃんと同じくらい大事にしてほしいと思い記事を書きました。大丈夫です、産後のイライラには原因があります。今、漠然とした不安を抱えているママの参考になれば幸いです。
産後、急激に変化するホルモンバランス
産後は、ホルモンバランスが変化するということを知っているママも多いと思います。では、どれくらい変化するのでしょうか。
妊娠中は、女性ホルモンを中心とした様々なホルモンが胎盤でも作られます。非妊娠時に比べて何百~何千倍も多い量になるのです。それが胎盤を排出した出産後だと、一気に0に近い数字になります。
女性ホルモンには気持ちを落ち着けたり、幸福感を感じたりする作用がありますので、激減することで感情のコントロールが難しくなり情緒不安定になりやすいのです。イライラをコントロールできないのはママのせいではありません、身体のメカニズム的にイライラしやすくなってしまうのです。
0に近いホルモン値も徐々に通常のバランスに戻りますので安心してください。
睡眠不足・栄養不足
ホルモンが激減して感情が不安定のまま、毎日ノンストップな育児が始まります。3時間おきの授乳に加え、日中も赤ちゃんのお世話、家事などやることが多く、睡眠時間がありません。睡眠不足が当たり前になっているママがほとんどです。また、食事に関しても手間をかけられず栄養不足になるママも多くいます。睡眠不足や栄養不足になると身体の回復はどうしても遅くなります。
睡眠は傷ついた細胞を修復しますし、栄養は女性ホルモンの元となります。産後のホルモンバランスを安定させるためには、睡眠と栄養は欠かせません。
ママというプレッシャー
念願のママになれた喜びと共にやってくるのが、大切な我が子を守らなければというプレッシャー。ちゃんとミルクは飲めているのか、寝ている間も呼吸しているか、赤ちゃんの周りに危ないものは置いていないかと、24時間ママの意識は常に赤ちゃんに向いています。
責任感が強かったり、思い描くママの理想像が大きい程、プレッシャーは強くなってしまいます。あまりに強いプレッシャーを感じてしまうと自立神経が乱れ、イライラを加速させる原因になります。
自分の事が何もできない
出産前は、好きな時に好きなご飯を食べ、趣味に没頭したり、お化粧をしたり、お出かけしたり自分の時間を自由に過ごせたと思います。
しかし産後は、赤ちゃん中心の生活になるので、ご飯を食べるタイミングもバラバラ、中々気軽にお出かけもできない、ゆっくり湯船に浸かれないなど、思うように行動できなくなるのもイライラする原因のひとつです。特に、目標に向かって何かを達成することが好きなママにとっては、この時期、”達成感”を得られず思い悩むこともあります。
やってみよう!イライラ解消法
産後は、身体のメカニズムや、急激に変化した生活習慣から誰でもイライラは起こりやすくなることが分かったと思います。では、ママの限られた時間の中でどんな解消法があるのでしょうか。まとめてみました。
頼れるものはすべて頼る!家事の分担
生活に欠かせない家事。家事も誰かがやらないと家の中が回らないですよね。ママが家事をするタイミングは赤ちゃんが眠った時が多いでしょう。しかし、常に睡眠不足のママは赤ちゃんが眠ったタイミングが休息の時間です。この時間は一緒に昼寝をしたり、リラックスする時間に充ててほしいと思います。
家事は、身近にいるパパや家族に頼る方がほとんどだと思いますが、家族以外にも今の時代は、頼れるものが豊富にあります。家事代行業者や進化した家電を活用するのも一つの方法ですね。
ママの身体の回復も大事な時期ということをパパや家族にも伝えて、できるだけママのタスクを減らしましょう。気持ちにゆとりがでる事でママのイライラも自然と収まります。
<家事の分担>
- 自治体が紹介している家事代行業者/格安で頼める
- ネットで家事代行業者を探す/料金は高めだが、サービスが充実している
- 宅配キットを利用する
- 最新の家電を利用する
一人の時間を作る
自分のケアや好きなことが自由にできないイライラを解消するには、やはり一人の時間を作ることが効果的です。
赤ちゃんと一緒だと思考や行動はすべて赤ちゃんのために動きます。知らず知らずの内に自分が満たされず、ストレスが溜まりイライラしてしまいます。ママになっても定期的におでかけしてリフレッシュする事がおすすめです!
私自身も産後、初めて一人で外出した時の感動は今でも鮮明に覚えています。自分を満たしてあげると、想像以上に元気になります。一人時間を確保するためにもパパや自治体を上手に活用しましょう。あなたは今、自由になったら何をしたいですか?
- マッサージ
- エステ
- 美容室
- 友達とカフェ
- 映画
- 散歩
- ショッピング
子育て支援センターを活用する
子育て支援センターには、保育士や助産師、ベテランママや新米ママなど色んな方がいます。子供同士の交流はもちろん、親同士も情報交換するにはうってつけの環境です。
また、昼間は赤ちゃんと2人きりになるママが多いと思います。赤ちゃんは会話ができないので、昼間、誰かと会話することは、とても良い気分転換に繋がります。一人で悶々とネットリサーチするよりも、活きた情報収集ができるのも魅力です。経験豊富な方々に今の悩みを相談すると、あなたに寄り添ったアドバイスをもらうことができるでしょう。
初めて行く人にとっては少し緊張するかもしれませんが、定期的に通っていると毎回顔を合わせるママと仲良くなったり、気が合うママ友ができたりします。気軽に相談できたり、話す場所があるだけでも視野が広くなり、ママの気持ちに余裕がでてきます。
頑張っている自分を褒める
親になると子育ては当たり前になり、誰も褒めてくれません。それなら24時間育児を必死に頑張っている自分を大いに褒めてあげましょう。
赤ちゃんのおむつを何枚も変えた!寝るまで抱っこできた!3時間おきにミルクをあげることができた!些細な事でいいのです。完璧なママを目指さなくていいのです。
何度も自分を褒めることで自己肯定感があがり、ママの心は満たされていきます。何でも後回しにしがちなママだからこそ、すぐにできる”自分を褒める”を是非、実践してみてくださいね。
まとめ
産後はホルモンが急激に変化するので誰でもイライラしやすくなります。また、慣れない育児や、一変した生活リズムによるストレスも加わり、イライラも拍車がかかります。だからこそ、産後の身体を知ると同時に、ママの身体ケアやストレス発散も大事にしてほしいと思います。
ノンストップな育児と家事で余裕のない日々ですが、ママの身体に負担がでないようにパパや家族のサポートは必須です。第三者や家電も上手く頼り、ママのリラックスタイムを定期的に設けてあげましょう。少しでも健康的な生活を送ることがホルモンバランスを安定させ、感情を穏やかにしてくれます。
産後、不安定な気持ちになってしまう事は、日頃からパパにも伝えておきましょう。パパが理解しておくことで、イライラした時にあまりヒートアップせずに、お互い傷つく事を回避できます。
最後に、イライラしても決して自分を責めずに、自分に合った解消法を取り入れて、赤ちゃんとのかけがえのない日々を過ごしてほしいと願います。